一気に冷え込むようになって、すっかり冬になってしまいました。
年末年始も近付き福袋なども売り出されるこの時期。
アパレルメーカーの謳い文句にはそれぞれブランドのセールスポイントなんかが
連ねられていますし、売り場には新しい冬物のアイテムが揃えられていたりして、
お買い物もなんだか楽しい季節。そんな洋服選びの時、ふと目に入る文字。
『デニム』ジャケット、スキニー『ジーンズ』。
このふたつの言葉。混乱しませんか?
パッと見ただけでは、どこが違うかと聞かれても答えられないですよね。
さらにこれに加えて『ジーパン』というワード。
さぁ、この三つの言葉が混在したら、ますますこんがらがってきそうです。
今回はこの言葉についてのお話です。
そもそも何語?語源とその意味
デニム、ジーンズ、どちらもカタカナですが、
実はまず語源の発祥地である国自体が違うのです。
『デニム』
→フランス・ニーム地方特産の綾織の素材『serge de Nime(サージ・デ・ニューム)』から。
『ジーンズ』
→イタリア北部の港町『ジェノヴァ』で厚く丈夫な生地から作られたパンツを履いていた水夫を『ジェノイーズ』と呼んでいたことから。
おお、おしゃれの国イタリーとおフランス生まれの言葉だったとは・・・!
正直に申し上げますと筆者は調べるまでどっちも英語かと思っておりました(^^;;
そしてもうひとつの『ジーパン』についてですが・・・、
実はこの言葉、『ジーンズ』と『パンツ』を組み合わせた『和製英語』。
つまり本来言語的には存在しなかったものです。
ですので、海外で『ジーパン』と言っても通じません。
『ペットボトル』みたいな感じですね。(こちらも和製英語です。ご存知でしたか?)
何が違うのか?『デニム』、『ジーンズ』の意味
さて、とりあえず『ジーパン』は置いておいて。
『デニム』と『ジーンズ』、ルーツが違うということは、意味も結構違ってくるのでは?
調べてみたところ、カッチリとした定義はなく若干曖昧な部分もあるのですが、
こちらが一応一般論になっているようです。
『デニム』
→縦糸に色の付いた綿番手20番以下の太い糸(主に藍色、インディゴなどのブルー系の染料で染められたもの)を、横糸に縦糸よりも細い無色の糸(稀に色糸が使われることも)を使用した、厚手の綾織物の名称。一般的に青いものが多いが、同じ製法なら他の色でも『デニム』と呼ばれる。
『ジーンズ』
→生産性向上の為の直線的な裁断や、頑丈にする為の『巻き縫い』などの特殊な製法で、コットン製の厚手の織物から作られたパンツの名称。
デニム生地以外でもこの製法で作られたものは『ジーンズ』と呼ばれる。
・・・うん、ややこしい!(笑)
つまりざっくりまとめてしまうと、
『デニム』は“生地”で、『ジーンズ』は“衣類”という感じですね。
いかがでしたでしょうか、今回は少々奥が深かったような気がしたのですが・・・。
お買い物の時にでも、お友達にこんな質問をされてみては?(^-^)